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『渦目の雨神と晒す誓い』
投稿日
: 2025/10/27(Mon) 04:33
投稿者
:
ベンジー
参照先
:
http://www.benjee.org
『渦目の雨神と晒す誓い』
第一章:雨の渦目
深い霧に覆われた山岳地帯、エルドリアの谷間に位置する古の神殿「渦目祠」。そこは、雨神アマノウズメスが宿る聖域で、渦巻く雨雲が空を覆うたび、神の怒りが世界を飲み込むと伝えられていた。雨神はかつて人間界を愛し、豊かな恵みを与えていたが、神隠しの呪いにより異界に引きずり込まれ、以来、渦目の雨として暴走を繰り返すようになった。
エリナは、20歳の巫女としてこの祠を守っていた。彼女の巫女装束は、薄い青絹の層が重なり、雨を象徴する渦模様が刺繍されたもの。白い肌が透けるほど軽やかで、長い銀髪が腰まで流れ、谷間の村人たちから「渦目の乙女」と慕われていた。しかし、エリナの心は純粋さと秘めた情熱の狭間で揺れていた。幼い頃から神に捧げられた身として、恋も欲も禁じられていたのだ。
ある嵐の夜、谷は激しい雨に襲われた。渦巻く雲が祠の上空で渦目を描き、神の咆哮が響く。村の長老たちがエリナのもとに駆けつけ、息を切らして訴えた。
「エリナよ、雨神アマノウズメスが再び目覚めた! このままでは谷が水没する。古の伝承通り、お前が踊らねば…!」
伝承によれば、雨神を誘い出すには、選ばれし巫女が祠の広場で「渦目の舞」を舞う必要があった。その舞は、神の視線を惹きつけ、異界から引き戻す秘儀。だが、代償は大きかった。舞が進むにつれ、巫女は装束を少しずつ解き、神の渇望を満たすように肌を晒していく。恥じらいの極みで、村人たちの視線を浴びながら…。エリナはそれを聞くたび、頬を赤らめていた。神聖な役割と、女としての羞恥心が、彼女の胸を締めつける。
「…私に、そんなことができるでしょうか。皆さんの前で…」
エリナの声は震え、長老は優しく肩に手を置いた。
「伝承の乙女よ。お前の純粋さが、神を動かす。恥など、神の恵みの前では塵だ。」
しかし、エリナの心はざわついていた。村の青年で、祠の守護者でもあるカレン。黒髪の剣士で、幼馴染の彼の視線を思い浮かべるだけで、身体が熱くなった。カレンはいつも、彼女の装束の裾から覗く素足を、優しい目で追っていた。あの視線が、舞の最中に自分に向けられるなんて…想像しただけで、息が苦しくなる。
第二章:舞の始まり
嵐の翌日、祠の広場に村人たちが集まった。数百人の男も女も、雨に濡れた地面に座り、神の帰還を祈る。空はまだ渦目を描き、灰色の雲が低く垂れ込めている。エリナは祠の奥で、鏡の前に立っていた。巫女装束の外套を纏い、渦模様の帯が腰を締め上げる。胸元は二重の絹で覆われ、雨神の恵みを象徴する青い宝石が首元に輝く。
「…いけません…このような場所で、この格好を…ああ…抑えきれなくなる…!」
鏡に映る自分の姿に、エリナは呟いた。舞の儀式は、段階を踏む。最初は外套を脱ぎ、次に帯を解き、そして…内側の薄絹を剥ぎ取る。神の渇望を満たすため、肌を晒すのだ。村人たちの視線が、彼女の白い肌を這うように感じるだけで、膝が震えた。恥じらいが、甘い疼きに変わるのを恐れた。
広場の中央に、エリナはゆっくりと進み出た。村人たちのざわめきが静まり、皆の視線が彼女に集中する。カレンは最前列に立ち、剣を腰に佩いた姿で、静かに見守っていた。彼の瞳に、祈りと、抑えきれない想いが宿っている。エリナは深呼吸し、太鼓の音に合わせて舞い始めた。
最初は優雅な渦のステップ。外套の裾を翻し、雨雲のように身体をくねらせる。風が装束を煽り、胸元の絹がわずかにずれ、鎖骨の白い肌が覗く。村人たちの息が漏れ、エリナの頬は熱くなった。
「皆さんの目が…こんなに熱いなんて…」
心の中で呟きながら、彼女は外套の紐を解いた。絹の布が滑り落ち、肩から腕にかけての肌が露わになる。村の男たちの視線が、彼女の曲線をなぞるように集まる。エリナは目を伏せ、恥じらいで身体を縮こまらせたが、舞は止まらない。太鼓の響きが、彼女の心臓を叩く。
カレンの視線を感じ、エリナの足取りが乱れた。彼の目が、彼女の肩を、細い腕を、優しく、しかし貪欲に追う。幼い頃の無邪気な遊びが、今は禁断の誘惑に変わっていた。エリナの胸が上下し、息が荒くなる。
「カレン…見ないで…でも、見てほしい…ああ、こんな自分、許せない…!」
葛藤が、舞の動きを激しくする。彼女は帯に手をかけた。次の段階だ。
第三章:晒される肌
太鼓のテンポが速まり、雨がぽつぽつと降り始めた。渦目の雲が低く渦巻き、神の気配が近づく。エリナは帯をゆっくり解き、腰の布地が緩む。内側の薄絹が、彼女の腰から太ももにかけての曲線を強調する。帯が地面に落ち、村人たちの溜息が上がった。数百の視線が、彼女の滑らかな腹部、へその窪みを、貪るように注がれる。
「…だめ…皆さんの前で、こんなに…肌を晒すなんて…!」
エリナの声は小さく、しかし舞の渦の中で響く。恥じらいが頂点に達し、彼女の目は潤み、頬は真紅に染まる。身体が熱く、雨の雫が肌を伝う感触が、甘い拷問のように感じられた。村の女たちも息を呑み、男たちは目を逸らせぬ。カレンは拳を握り、唇を噛んでいた。彼の視線が、エリナの腰を、細い脚を、焼きつけるように這う。
舞はさらに進む。エリナは両手を胸元に当て、内側の絹の紐を引いた。布地がずれ、胸の谷間が深く露わになる。白い肌が雨に濡れ、渦模様の宝石が揺れる。村人たちのざわめきが大きくなり、祈りの声が混じる。エリナは目を閉じ、羞恥で身体を震わせた。
「神様…この恥ずかしさ、許して…でも、止まらない…抑えきれないこの想い…!」
彼女の心は、巫女としての義務と、女としての解放欲の間で引き裂かれていた。カレンの存在が、すべてを煽る。彼の視線が、彼女の肌を優しく撫でるように感じ、身体の奥が疼く。雨が激しくなり、彼女の肌を透かすように濡らす。薄絹が張り付き、乳房の輪郭が浮かび上がる。エリナは喘ぎを抑え、舞を続ける。
今や、彼女の装束は半ば剥ぎ取られ、上半身は肩から腰までほとんど素肌。村人たちの視線が、彼女の豊かな胸、くびれた腰、雨に輝く肌を、渇望を持って浴びる。エリナの足がもつれ、恥じらいの涙が頬を伝う。
「皆さん…見ないで…カレン、助けて…でも、この視線が、神を呼ぶ鍵だって知ってる…ああ、壊れそう…!」
葛藤が、舞の美しさを増す。彼女は最後のステップへ。裾の布を翻し、太ももから膝にかけての肌を晒す。雨神の渦目が、広場の上空で激しく回り始めた。
第四章:神の誘いと葛藤の頂
太鼓の音が頂点に達し、エリナは渦の中心で回転した。残りの薄絹を、ゆっくりと剥ぎ取る。胸元が完全に露わになり、白い乳房が雨に濡れて輝く。村人たちの息が止まり、祈りの叫びが上がる。数百の視線が、彼女の最も秘められた部分を、敬虔さと欲望で包む。エリナの身体は震え、恥じらいが極限に達した。
「…もう、限界…この肌を、皆に晒すなんて…神様、私の純粋さを、許してください…!」
彼女の声は嗚咽に変わるが、舞は止まらない。腰の布地が落ち、太ももの内側までが露わになる。雨が彼女の裸体を優しく叩き、肌が銀色に輝く。カレンの視線が、痛いほど熱い。彼は立ち上がり、剣を抜いて守る姿勢を取るが、目が離せない。エリナの心は、羞恥と恍惚の狭間で溶けそうだった。
「カレン…あなたの目が、一番苦しい…でも、嬉しい…この想い、抑えきれなくて…!」
突然、空の渦目が裂け、雷鳴が轟いた。雨神アマノウズメスの幻影が現れる。巨大な影は、女性の姿で、渦巻く髪と雨のヴェールに包まれていた。神の目は、エリナの晒された肌を貪るように見つめ、笑みを浮かべる。
「我が乙女よ…汝の恥じらいが、我を呼んだ。渇望を満たせ…」
神の声が響き、異界の門が開く。エリナの舞が、神の魂を谷に引き戻す。雨が止み、雲が晴れ始める。村人たちは歓喜の声を上げ、エリナに駆け寄る。彼女は地面に崩れ落ち、裸体を腕で隠すが、視線はまだ彼女を離さない。
カレンが最初に彼女を抱き上げ、自身の外套で覆った。
「エリナ…よくやった。お前は、谷の救い主だ。」
彼の腕の中で、エリナは涙を流す。恥じらいの余韻が、甘い疼きを残す。
「カレン…皆の前で、あんなに晒して…もう、顔を上げられない…でも、神様が戻ったのね…」
エピローグ:新たな渦
雨神アマノウズメスは、祠に帰還し、谷に豊かな恵みを約束した。エリナは巫女として、再び装束を纏うが、心には永遠の変化が生まれていた。あの舞の恥じらいが、彼女を強くした。カレンは彼女の傍らに立ち、守護者として誓う。
「次は、俺がお前を守る。もう、誰もお前の肌を晒させない。」
エリナは微笑み、頬を赤らめる。
「でも…あの視線、忘れられないわ。神様のためなら、また…」
渦目祠の空は、穏やかな雨を降らし、谷は新緑に覆われた。二人の想いは、禁断の渦のように、静かに回り続けるのだった。
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第一章:雨の渦目
深い霧に覆われた山岳地帯、エルドリアの谷間に位置する古の神殿「渦目祠」。そこは、雨神アマノウズメスが宿る聖域で、渦巻く雨雲が空を覆うたび、神の怒りが世界を飲み込むと伝えられていた。雨神はかつて人間界を愛し、豊かな恵みを与えていたが、神隠しの呪いにより異界に引きずり込まれ、以来、渦目の雨として暴走を繰り返すようになった。
エリナは、20歳の巫女としてこの祠を守っていた。彼女の巫女装束は、薄い青絹の層が重なり、雨を象徴する渦模様が刺繍されたもの。白い肌が透けるほど軽やかで、長い銀髪が腰まで流れ、谷間の村人たちから「渦目の乙女」と慕われていた。しかし、エリナの心は純粋さと秘めた情熱の狭間で揺れていた。幼い頃から神に捧げられた身として、恋も欲も禁じられていたのだ。
ある嵐の夜、谷は激しい雨に襲われた。渦巻く雲が祠の上空で渦目を描き、神の咆哮が響く。村の長老たちがエリナのもとに駆けつけ、息を切らして訴えた。
「エリナよ、雨神アマノウズメスが再び目覚めた! このままでは谷が水没する。古の伝承通り、お前が踊らねば…!」
伝承によれば、雨神を誘い出すには、選ばれし巫女が祠の広場で「渦目の舞」を舞う必要があった。その舞は、神の視線を惹きつけ、異界から引き戻す秘儀。だが、代償は大きかった。舞が進むにつれ、巫女は装束を少しずつ解き、神の渇望を満たすように肌を晒していく。恥じらいの極みで、村人たちの視線を浴びながら…。エリナはそれを聞くたび、頬を赤らめていた。神聖な役割と、女としての羞恥心が、彼女の胸を締めつける。
「…私に、そんなことができるでしょうか。皆さんの前で…」
エリナの声は震え、長老は優しく肩に手を置いた。
「伝承の乙女よ。お前の純粋さが、神を動かす。恥など、神の恵みの前では塵だ。」
しかし、エリナの心はざわついていた。村の青年で、祠の守護者でもあるカレン。黒髪の剣士で、幼馴染の彼の視線を思い浮かべるだけで、身体が熱くなった。カレンはいつも、彼女の装束の裾から覗く素足を、優しい目で追っていた。あの視線が、舞の最中に自分に向けられるなんて…想像しただけで、息が苦しくなる。
第二章:舞の始まり
嵐の翌日、祠の広場に村人たちが集まった。数百人の男も女も、雨に濡れた地面に座り、神の帰還を祈る。空はまだ渦目を描き、灰色の雲が低く垂れ込めている。エリナは祠の奥で、鏡の前に立っていた。巫女装束の外套を纏い、渦模様の帯が腰を締め上げる。胸元は二重の絹で覆われ、雨神の恵みを象徴する青い宝石が首元に輝く。
「…いけません…このような場所で、この格好を…ああ…抑えきれなくなる…!」
鏡に映る自分の姿に、エリナは呟いた。舞の儀式は、段階を踏む。最初は外套を脱ぎ、次に帯を解き、そして…内側の薄絹を剥ぎ取る。神の渇望を満たすため、肌を晒すのだ。村人たちの視線が、彼女の白い肌を這うように感じるだけで、膝が震えた。恥じらいが、甘い疼きに変わるのを恐れた。
広場の中央に、エリナはゆっくりと進み出た。村人たちのざわめきが静まり、皆の視線が彼女に集中する。カレンは最前列に立ち、剣を腰に佩いた姿で、静かに見守っていた。彼の瞳に、祈りと、抑えきれない想いが宿っている。エリナは深呼吸し、太鼓の音に合わせて舞い始めた。
最初は優雅な渦のステップ。外套の裾を翻し、雨雲のように身体をくねらせる。風が装束を煽り、胸元の絹がわずかにずれ、鎖骨の白い肌が覗く。村人たちの息が漏れ、エリナの頬は熱くなった。
「皆さんの目が…こんなに熱いなんて…」
心の中で呟きながら、彼女は外套の紐を解いた。絹の布が滑り落ち、肩から腕にかけての肌が露わになる。村の男たちの視線が、彼女の曲線をなぞるように集まる。エリナは目を伏せ、恥じらいで身体を縮こまらせたが、舞は止まらない。太鼓の響きが、彼女の心臓を叩く。
カレンの視線を感じ、エリナの足取りが乱れた。彼の目が、彼女の肩を、細い腕を、優しく、しかし貪欲に追う。幼い頃の無邪気な遊びが、今は禁断の誘惑に変わっていた。エリナの胸が上下し、息が荒くなる。
「カレン…見ないで…でも、見てほしい…ああ、こんな自分、許せない…!」
葛藤が、舞の動きを激しくする。彼女は帯に手をかけた。次の段階だ。
第三章:晒される肌
太鼓のテンポが速まり、雨がぽつぽつと降り始めた。渦目の雲が低く渦巻き、神の気配が近づく。エリナは帯をゆっくり解き、腰の布地が緩む。内側の薄絹が、彼女の腰から太ももにかけての曲線を強調する。帯が地面に落ち、村人たちの溜息が上がった。数百の視線が、彼女の滑らかな腹部、へその窪みを、貪るように注がれる。
「…だめ…皆さんの前で、こんなに…肌を晒すなんて…!」
エリナの声は小さく、しかし舞の渦の中で響く。恥じらいが頂点に達し、彼女の目は潤み、頬は真紅に染まる。身体が熱く、雨の雫が肌を伝う感触が、甘い拷問のように感じられた。村の女たちも息を呑み、男たちは目を逸らせぬ。カレンは拳を握り、唇を噛んでいた。彼の視線が、エリナの腰を、細い脚を、焼きつけるように這う。
舞はさらに進む。エリナは両手を胸元に当て、内側の絹の紐を引いた。布地がずれ、胸の谷間が深く露わになる。白い肌が雨に濡れ、渦模様の宝石が揺れる。村人たちのざわめきが大きくなり、祈りの声が混じる。エリナは目を閉じ、羞恥で身体を震わせた。
「神様…この恥ずかしさ、許して…でも、止まらない…抑えきれないこの想い…!」
彼女の心は、巫女としての義務と、女としての解放欲の間で引き裂かれていた。カレンの存在が、すべてを煽る。彼の視線が、彼女の肌を優しく撫でるように感じ、身体の奥が疼く。雨が激しくなり、彼女の肌を透かすように濡らす。薄絹が張り付き、乳房の輪郭が浮かび上がる。エリナは喘ぎを抑え、舞を続ける。
今や、彼女の装束は半ば剥ぎ取られ、上半身は肩から腰までほとんど素肌。村人たちの視線が、彼女の豊かな胸、くびれた腰、雨に輝く肌を、渇望を持って浴びる。エリナの足がもつれ、恥じらいの涙が頬を伝う。
「皆さん…見ないで…カレン、助けて…でも、この視線が、神を呼ぶ鍵だって知ってる…ああ、壊れそう…!」
葛藤が、舞の美しさを増す。彼女は最後のステップへ。裾の布を翻し、太ももから膝にかけての肌を晒す。雨神の渦目が、広場の上空で激しく回り始めた。
第四章:神の誘いと葛藤の頂
太鼓の音が頂点に達し、エリナは渦の中心で回転した。残りの薄絹を、ゆっくりと剥ぎ取る。胸元が完全に露わになり、白い乳房が雨に濡れて輝く。村人たちの息が止まり、祈りの叫びが上がる。数百の視線が、彼女の最も秘められた部分を、敬虔さと欲望で包む。エリナの身体は震え、恥じらいが極限に達した。
「…もう、限界…この肌を、皆に晒すなんて…神様、私の純粋さを、許してください…!」
彼女の声は嗚咽に変わるが、舞は止まらない。腰の布地が落ち、太ももの内側までが露わになる。雨が彼女の裸体を優しく叩き、肌が銀色に輝く。カレンの視線が、痛いほど熱い。彼は立ち上がり、剣を抜いて守る姿勢を取るが、目が離せない。エリナの心は、羞恥と恍惚の狭間で溶けそうだった。
「カレン…あなたの目が、一番苦しい…でも、嬉しい…この想い、抑えきれなくて…!」
突然、空の渦目が裂け、雷鳴が轟いた。雨神アマノウズメスの幻影が現れる。巨大な影は、女性の姿で、渦巻く髪と雨のヴェールに包まれていた。神の目は、エリナの晒された肌を貪るように見つめ、笑みを浮かべる。
「我が乙女よ…汝の恥じらいが、我を呼んだ。渇望を満たせ…」
神の声が響き、異界の門が開く。エリナの舞が、神の魂を谷に引き戻す。雨が止み、雲が晴れ始める。村人たちは歓喜の声を上げ、エリナに駆け寄る。彼女は地面に崩れ落ち、裸体を腕で隠すが、視線はまだ彼女を離さない。
カレンが最初に彼女を抱き上げ、自身の外套で覆った。
「エリナ…よくやった。お前は、谷の救い主だ。」
彼の腕の中で、エリナは涙を流す。恥じらいの余韻が、甘い疼きを残す。
「カレン…皆の前で、あんなに晒して…もう、顔を上げられない…でも、神様が戻ったのね…」
エピローグ:新たな渦
雨神アマノウズメスは、祠に帰還し、谷に豊かな恵みを約束した。エリナは巫女として、再び装束を纏うが、心には永遠の変化が生まれていた。あの舞の恥じらいが、彼女を強くした。カレンは彼女の傍らに立ち、守護者として誓う。
「次は、俺がお前を守る。もう、誰もお前の肌を晒させない。」
エリナは微笑み、頬を赤らめる。
「でも…あの視線、忘れられないわ。神様のためなら、また…」
渦目祠の空は、穏やかな雨を降らし、谷は新緑に覆われた。二人の想いは、禁断の渦のように、静かに回り続けるのだった。
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