港の彼女

                                TEKE・TEKE

 私がリエに出会ったのは行きつけのキャバクラだった。
私好みの新人が入ったというので、呼んでもらったのだ。
私は親から受け継いだ海運会社の社長をしている。
社員15人くらいの小さな会社だが、この不況にもなんとか生き残っている。
というのも、鉄道車両や大型工作機械、重機など運搬にノウハウの必要なものの船積み、荷降ろしに特化しており、ベテラン作業員も多いため、近隣の海運会社からも仕事の依頼がくるからだ。
だから近隣の会社の社長や営業とはほとんどが顔なじみだ。
私は親戚の紹介で見合い結婚したが、5年ほどで別れた。原因は私の女遊びだ。
独身のころからキャバクラ、ソープなど遊び歩いていたが、結婚してもやめなかったのだ。
実は私はエッチ大好きな女性が好みで、常に裸でいて、したくなったらいつでもOKといった好色で淫乱な女が理想だった。
キャバクラやソープに務める女性は、お金のため、と割り切っている人もいるだろうが、基本的にエッチ好きでなければこんな職業には就かないだろう。
ところが妻は、清楚でおとなしく、エッチもあくまで子作りのため、と考えるような女だった。
妻を紹介した親戚は、私の女遊びを苦々しく思っていて、このような女性を紹介したにちがいなかったが、そのとき自分も40手前で、そろそろ親を安心させてやらなければならない、という思いもあったので結婚したのだが、完全に失敗だった。
夜が楽しくないのだ。
こちらの求めにもなかなか応じてくれない。
当然、欲求満解消のため女遊びに走ることになる。
世間体もありお互い5年我慢したが、結局離婚になった。
子供が出来なかったのが幸いといえば幸いだった。
そのころには父親は隠居して私が社長になっていたが、会社の跡継ぎは、妹の夫が専務でおり、男の子もいるので問題はないだろう。
そうした訳で、仕事も順調、私生活も独身生活を謳歌し、50半ばを過ぎた今も女遊びを繰り返していた。

「リエちゃんは今いくつ?」
「25でーす」
童顔だが、この手のキャバクラに新人で入るにしてはちょっと年が行き過ぎている気がしたので
さりげなく聞いてみる。
「今まで違う仕事をしていたのかな?」
「短大卒業した後OLしてたんだけど、上司と不倫しちゃって・・・。その後はお水を転々としてここは4件目」
「前のお店はどうしてやめたのか聞いていい?」
「実は私をめぐってお客同士がトラブルになっちゃって・・・」
「それは完全に解決したのかな?」
「うーん、多分大丈夫だと思うけど、一方がかなりしつこい人だったから・・・」
「ストーカーみたいなことされたの?」
「うん。前の店は福岡だし、その人地元の不動産業者だったから、ここまで追いかけてくることは
ないと思うけど・・・」
「どうしてトラブルになったのかな?」
「あのね、私エッチが大好きなの。不倫相手に色々仕込まれて目覚めちゃったの。だからエッチしようって迫られちゃうと、よっぽど生理的受け付けない人でないかぎりエッチしちゃうのよ。それでお客さん同士で私の取り合いになっちゃって・・・」
「へー、リエちゃんってエッチ大好きなんだ」
「うん、このお店ではまだエッチした人はいないけど・・・」
「なら、今晩どーお?」
「きゃはは、早速口説いてくれるの?」
「リエちゃーん、そのおじさん気をつけたほうがいいわよ。このキャバクラじゃ有名なスケベオヤジだから!」
「おい、ゆかり、そんなこと言うと次から指名してやらないぞ!」
「えー、それは困るわ。リエちゃーん、その社長さん、ちょっとエッチだけど結構気前いいからしっかりサービスしておいてねー」
私は札入れから1万円札を取り出すとゆかりに渡した。
「ほら、ゆかり、これでボトルを入れておいてくれ。次、指名してやるから」
「わあ、ありがとう!じゃあ、ごゆっくり」
邪魔者を追い払って再びリエを口説きにかかる。
「で、どうかな?」
「おじさんって社長さんなんですか?」
「ああ、この街に大きな港があるだろう?そこに恵比寿埠頭っていう海運会社専用の埠頭があってそこで大乃国海運っていう会社をやっているんだ。私はその会社の敷地内に住んでいるんだよ」
「どんなことをしてるの?」
「主に大きな機械とか、すごく重たいものを船に積み降ろしたり、運んだりするんだ。色々特殊な機材やノウハウが必要なんで、他の会社からも重宝されているんだ」
「へー、面白そうですね」
「面白いけれど大変だよ。いままで運んだことの無いようなものもやらなきゃいけないし、万が一事故でもおこしたら、賠償額も大きいからね。いままでで一番大変だったのは古くなった観覧車を海外に輸出したときだったかな」
「観覧車ですか?」
「もちろん分解して運ぶんだけど、部品の形がほとんど規格外だからね。うまく船に積み込むのに苦労したな。輸送中に中で崩れたりしたら大変なことになるからね」
「へえー」
「ほかにも色々面白い話があるけれど、ここじゃ落ち着いて話せないな。他の人に聞かれたくないこともあるし・・・」
「口説くのお上手ですね。いいですよ、今晩お付き合いします」

閉店まで待とうと思ったのだが、店長が気を利かせてくれてリエを早あがりさせてくれた。
そのかわり10万円を店長に渡して、他のキャバ嬢から不満が出ないようとりなしを頼んだ。
私は常連なので他のキャバ嬢は皆顔見知りだし、全員一度ならずお持ち帰りしたことがあるので
後から聞いたところのよると大きな不満はでなかったようだ。

「へえー、ここに住んでいるんですね」
タクシーから降りたエリカは大乃国海運の社屋を見て言った。
3階建てのビルに大きな倉庫と作業場を兼ねた広い駐車場、クレーンなど並んでいる。
「ああ、3階が私の家で、1,2階が事務所だよ。」
「一人で住んでいるんですか?」
「昔は、両親と妹と4人で住んでいたけど、妹が結婚して郊外に家を建てたんだ。両親は妹夫婦と一緒に住んでいるんだ。私に子供はいないけど、妹夫婦には男の子がいるし、義弟はうちの専務だから、その子がここを継ぐだろう。だから私は気楽に暮らしているのさ。だからこうしてエリカを口説けるし、家にも連れてこれるってわけだ」
「ふーん、じゃあ早く入ってエッチしよう!」
「なんか、やる気まんまんだな」
「だって、なんの気兼ねも無くエッチできるなんて久しぶりだから」
「おいおい」

結局その夜、4回リエとエッチした。
自分はタフなほうだと自負していたが、リエはそれ以上に淫乱だった。
4回目はリエが私のものにしゃぶりついて立たせて、騎乗位で挿入した。
私もこれほどカラダの相性の良い女は初めてだった。
それにこれだけエッチ好きの淫乱な女なら私の願望を叶えてくれるかもしれない。
リエを手放したくない、本気でそう思った。
「リエ、キャバクラをやめてうちにこないか?もちろん給料は出す」
「えっ?」
「ちょうど事務員を探していたんだ。今までは私が代行していたけど電話応対や来客の受付、備品の在庫管理とか、ちょっとしたお使いなんかしてくれると助かるんだけど・・・」
「・・・それだけですか?エッチはしなくていいんですか?」
「い、いや、実は事務員は口実で、本当はそっちが本音なんだ」
「やだー、そうならそう言ってくださいよ。私はそのほうが嬉しいです」
「あと、もう一つ頼みがあるんだ」
「なんですか?」
「実は私の理想の女性は、いつも全裸でいて、私はエッチしたくなったときにはいつでもOKしてくれるような人なんだ。それに私の目の前でオナニーしたり、他の人とエッチしたりして欲しい。そんな私生活全てがAV女優みたいな事をしてくれるかい?」
すると突然リエがぼろぼろっと涙をこぼした。
「ご、ごめんリエ、そんな変態みたいな事、君がどうしても嫌だっていうなら、やらなくてもいい。そのかわり私のそばにいて欲しいんだ、頼む!」
私はエリカに頭をさげた。
するとリエは
「ごめんなさい、いきなり泣き出して。私嬉しかったんです。やっと私の性癖を理解してくれる人が現れてくれたって」
「リエ・・・」
「私、エッチが好きです。裸でいるのが好きです。最初はこんなんじゃなかったんです。不倫相手に色々されて、ものすごく感じるようになりました。最初はノーパンで外を歩かされて、凄く恥ずかしかったけれど、ひどく感じてしまったんです。それを知られてから外でエッチされるようになりました。あるときそれを3人のホームレスに見られて、不倫相手とのセックスが終わった後、彼らの前でオナニーさせられました。そして彼らにもかわるがわる犯されてしまったんです。でもそれを悦んでいる自分がいることに気がついてしまったんです。家では、裸のまま過ごすようになりました。不倫相手はホームレスとのプレイが気に入ったみたいで、私は毎週色々な場所で野外露出させられました。そしてホームレスや通りすがりの酔っ払い、不良達に輪姦されました。でもあるとき通報されて、警察官に見つかり事情聴取を受けました。不倫相手は私を置いて逃げてしまったんです。結局それが原因で、不倫相手と別れて会社も辞めました。こんなことしていたらいけない、いつか取り返しのつかないことになる。そう思いましたが、押さえきれずキャバクラに務めるようになりました。それも店外デートOKとか、店内ペッティングOKとかたくさんエッチできそうなところを選びました」
「それであそこのキャバクラにきたって訳か。あそこも店外デートOKだからな。ソープは経験しなかったのかい?」
「ソープは店内では結構管理されているようだったのでやめました。それに狭い個室で1対1っていうの好きじゃないんです」
「輪姦願望の露出狂ってわけだね」
「そうですね・・・」
「じゃあ、うちの会社に来てくれるのはOKかな?」
「はい、よろこんで。よろしくお願いします」
「ところで、支度金はいくら貰ったの?」
「100万円です。30万円くらいはアパート借りたりするのに使っちゃたけど、残りはまだあります」
「じゃあ、それはそのまま取っておいて。契約金代わりだ。キャバクラの店長には訳を話して、支度金は利子をつけて返しておくよ」
「そんな、悪いです」
「かまわないよ。それと君の住むところをどうするかだな・・・。そうだ現場事務所用のコンテナハウスが1つあったからそこを使ってもらおう。電気もすぐ引けるし、トイレとお風呂も付いているから水道をつなげばすぐに生活できるぞ」
「社長のお家じゃだめなんですか?」
「リエには私だけじゃなくて、社員のお相手もしてもらおうと思っているんだ。うちは社員全員でいっせいに休みを取ることができないから、他で福利厚生を充実してやらなきゃいけない。だから他の社員も気軽に使えるリエ専用の場所が必要なんだよ」
「わかりました。それでお願いします」
「それと、来客の接待もお願いしたいな。ほとんどはこの埠頭の別の会社の社長や営業担当で、全員顔見知りだから安心していいよ。社長連中の中には相当な好き者もいるから色々教わるといい」
「色々ってどんなことですか?」
「リエはお尻でしたことあるかい?」
「お尻ですか?」
「つまりアナルセックスってやつだ。私はそれほど興味がないけど、一人大好きな人がいてね。お尻が使えると生理のときでも楽しめるそうだ」
「まだ経験したことないんですけど、浣腸とかするんですか?」
「うん。でもスカトロプレイとかじゃなくて、ペニスを挿入するためには、やはりアナルは綺麗にしておかないといけないからね。毎朝決まった時間に浣腸すると便通が規則的になって美容と健康にもいいそうだよ。ただ、あまりやりすぎると自然排便できなくなってしまうから、程ほどにしないといけないらしい。でもアナルでイケるようになるとやみつきになるらしいよ。エッチ大好きなリエだったらすぐにイケるようになるさ」
「なんか、わくわくしますね。早くその社長さんを紹介してください」
「そんなに急がなくても毎週1回は顔を出しているからすぐに会えるさ」
「よろしくお願いします」

こうしてリエは大乃国海運の事務員、兼福利厚生担当接待係となった。
リエは毎日全裸で過ごす。
1日の事務仕事は多くなく1時間もすれば終わってしまう。
あとは掃除をしたり、玄関ロビー横のソファーで昼寝をしたり、オナニーしたりして過ごす。
来客があったときの応対もエリカの重要な仕事だ。
例のアナル好きの社長ともすぐに意気投合してアナル拡張の仕方を教わった。
やはり素質があったのか一週間ほどでアナルセックスできるまで拡張でき、初めてのアナルセックスでもイクことができたらしい。
私も試させてもらったが、これほど気持ちよいものだとは思わなかった。
そのときはその社長と二人で、同時に前後からエリカに挿入したのだが、リエのよがりっぷりは凄かった。
前後を何度も入れ替わり、3人とも足腰たたなくなるまで楽しんだのだった。
朝の始業前は時間が無いので、社員の皆はリエの体に触ったり、舐めたりする程度だが、昼休みになるとフェラチオしてもらったり、オナニーを見せてもらったりしている。
就業時間後は、リエの部屋にゆきセックスする社員もいる。若い独身の社員は積極的にリエとエッチしているようだが、年配の妻子持ちなどはリエの裸を見られるだけで十分満足しているようだ。
一番積極的なのは例の社長を含む近隣会社の社長達で、なにかと口実を設けてはうちに入り浸るようになり、リエと楽しんでいる。
そのおかげで以前よりずっと仕事が増え、調整が大変だ。
リエは生理のときは赤いリボンを首に巻くようになったが、そのときは例の社長がリエを独占している。
リエは後ろからアナルを突かれながら、オナニーするのを見てもらうのが大好きになった。

リエがうちの会社に来て2年もたつころには、この近辺では露出狂の変態淫乱OLとしてすっかり有名になっていた。
近隣の会社にお使いに行くときは全裸で、社長連中やそこの従業員達にも可愛がってもらっている。
お使いにいった先でもオナニーを披露したり、セックスしてもらっている。
そのおかげで近隣の会社との関係も良好で、仕事をたくさん回してもらえて、社員達にたっぷりボーナスを出すこともできた。リエはまさに福の女神さまだ。
近隣の会社のなかには女子社員のいる会社もあるが、リエは不思議とその女子社員達にもそこそこ人気があり、色々とかまってもらっているようだ。
もしかしたら女子社員たちはリエをいじめているつもりなのかも知れないが、それをリエが悦んで受け入れてしまうので半分あきれているのかもしれない。
夏の盛り、水浴びをしたいといったら、車洗浄用のホースで水をかけられたのだが、乳首やオマンコを狙い撃ちされてひどく感じてしまったそうだ。
そこで同じ洗浄用ホースを購入してやったら、その夏のリエと社員達のお気に入りの遊びになった。
リエには3日に1度は近くの郵便局やコンビニにいろいろなものを買いに行ってもらう。
お使いに使う自転車は改造して、サドルにディルドーが取りつけてある。
長さと角度を調整してリエがまたがったとき、一番感じる場所の先端が当たるようにしてある。
リエはこの自転車がえらくお気に入りで、お使いがないときでも乗り回している。
買い物に必要なお金は500円硬貨を20枚くらいコンドームに入れて紐で縛ってオマンコに入れる。
自転車に乗るとき、ディルドーはアナルに入れるので、買い物のときは単なるお使いよりも興奮するらしい。
郵便局やコンビニは埠頭の入り口より外にあるため一般人も来ることがある。
さすがに全裸ではまずいので申し訳程度のセクシーランジェリーを着けさせるが、全裸よりかえっていやらしくなってしまう。
リエはコンビニで店員やその場に居合わせたお客と楽しんでおり、帰ってくると何があったのか、事細かに私に聞かせてくれる。
忘年会などの時は店に行くまでさすがにコートなどを着せるが、その下はパンティ一枚である。
宴会が始まると、状況次第でエリカは全裸になりオナニーショーをするか、社員の何人かとセックスを始めてしまう。
さすがに寝るだけのスペースは取りづらいので、対面座位か背面座位が多いが、ときには後背位や、立ったままサンドイッチで前後両方の穴に挿入されることもある。

先ほど、例の社長がリエを譲って欲しいと申し入れてきた。
リエをその道のプロに預けて性奴隷として本格的に調教したい、と言っている。
実は私も、最近ただ淫乱なだけのリエに少々飽きていたところだった。
だが、ただ譲渡するだけでは面白くない。
そこで思いついたのが最近ネット小説で読んだ「ペット契約書」だった。
"契約の自由を促進するための法律"という、所定の手続きを踏んで双方の合意の元、契約をおこなえば、その契約内容がどれほど非常識であっても、たとえ非人道的なことであっても、その契約を履行することが憲法を含む全ての国内法律よりも優先される、というとんでもない法律が施行された架空の世界の話である。
その小説の中では、ヒロインが、その法律に基づいて作成された「ペット契約」を結ばされて、基本的人権、私有財産等すべてを剥奪され、服を着ることすら許されず、にペットとして飼われていた。
むろん現実でこのようなことは出来ないが、その中に出てくる「ペット契約書」は法律用語を多用した固く難しい文章でつくられており、一見本当に通用する契約書のように見える。
これを流用して戯れにやってみるのも面白いかもしれない。
まず、私がリエをペットにする契約を結び、その後で例の社長に譲渡する。
調教が済めば私の元に戻してもらってもよいし、まったく別の人間に譲渡するのもいいだろう。
この話をしたらリエはどんな反応をするだろうか?
リエは本当に効力のある契約書だと思い込むだろうか?
世間知らずだとしても、さすがにそれは無いだろうと思うが、もし弁護士を同席させたら信じるかもしれない。
例の社長、たしか同好の知人に弁護士がいる、と言っていたから紹介してもらおうか?
そこまで考えて、ふと思った。
あのリエのことだ。この契約内容ならたとえこれが本当に通用するものであっても、喜んでサインするに違いない。
私はさっそく小説の「ペット契約書」をダウンロードすると、例の社長と具体的な計画を練るために受話器をとった。

おわり



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