【堕天使たちの祈り】

                             作:森水 鷲葉

「時間です。お出でなさい史佳、有紀」

 聖蘭光女学院の中等部寮に起居する修練女たちの監督官、美玖理はそう言って10日ぶりに反省房の扉を開けた。

「はい、シスター・美玖理・・・・」

 そう返事して二人の少女、史佳と有紀は手を繋ぎ合い、それまで閉じこめられていた部屋から出てくる。

 史佳はカールした髪をボブカットにした可愛らしい顔立ちの少女だった。

 もう一人の美少女有紀は色黒だがノーブルな顔立ちで、美しい黒髪を背中の半ばまで伸ばしていた。

 どちらも修練女の証である黒ベレー帽を被っており、襟が白いほかは黒一色の修道服を着ている。

 ただし彼女たちのそれは足元まで隠している正式の修道女のものとは違って裾がふくらはぎまでしかなく、代わりに黒いソックスが細い脚の露出した部分を覆っていた。

 反省房から久しぶりに出して貰えたにもかかわらず、二人の顔は蒼かった。

 なぜなら、断罪の時はこれからであることを知っていたからだ。

「浄化の儀式が終わるまであなたたちには罪びとの印であるこれをしてもらいます」

 ジャラッという禍々しい音をさせて美玖理は太い鎖のついた頑丈な金属の首輪をそれぞれの首に嵌める。

 そして彼女は二本の鎖の端を掴むと、震えて涙する二人を連れ聖堂へと続く廊下を歩いていった。

 聖堂の入り口にある台の上には二つのボウルが置いてあり、中には浄めのための聖水がなみなみと入っている。

 通常はこれで手を濡らして十字を切れば済むのだが、美玖理は史佳たちにそれを飲み干すように命じた。

「あなたたちの罪の穢れは内部から浄めなければなりません」

 少女たちが懸命にそれを飲むのを見つつ美玖理は言い、終わると再び鎖を引いて聖堂奥にある聖壇のところまで二人を連れていく。

 聖堂内では他の指導役のシスター、それに2年間の修練期をともに過ごしてきた修練女たち20名がすでに整列していた。

「皆さん、今日は予告していたようにいつものミサではなく、特別な?浄化のミサ?を行います」

 聖壇の前でうなだれ慄える史佳と有紀の横で美玖理はそう告げる。

 そして他のシスターに浄めの没薬を焚くように合図してから修練女全員に黙想させた。

「主と子と聖霊のみ名によって、ザーメン」
「ザーメン」

 美玖理に続き一同が教えられた偽りの祈りを唱和する。

「私たちの罪を思い、祭儀を行う前に、心を改めましょう。全能の神と」
「姉妹の皆様に告白します
 私は、思い、言葉、行い、怠りによってたびたび罪を犯しました
 聖母、すべての天使と聖人、そして姉妹の皆さん、
 罪深い私のために、神に祈って下さい」

 そして哀れみの賛歌が続いた。

『主よ哀れみたまえ
 アダムとイヴを哀れみたまえ
 雄の快楽を哀れみたまえ
 雌の快楽を哀れみたまえ
 裸の羞恥を哀れみたまえ
 獣の繁栄を哀れみたまえ』

 歌が終わると美玖理は通常続く儀式を省略し、浄化の儀式へと進む。

「あなた方姉妹たちは、かつて恥ずべき理由で親に捨てられた孤児でした。しかし慈悲深き神はあなた方を哀れに思し召してここに迎え入れ、衣や食、それに神に感謝して生きるための智恵までお授けになったのです」

 甘い香りが聖堂に満ち始める。その匂いを嗅ぎながら美玖理は一瞬微笑み、だがすぐに厳粛な顔に戻った。

「しかし10日前、あろうことか七つの大罪のうちの一つ、『淫欲』の罪を犯したものがあなたたちの仲間から出たのです!」

 美玖理はそう言って横を向き、首輪を着けられた二人の罪人を指さす。

 史佳と有紀はその語調の峻厳さに竦み、罪悪感と羞恥とで震えた。

「二人が何をしたか・・・・・・・あまりに穢らわしくてわたしには言えません。ですから、?浄化?の前に二人に克明に告白してもらいます。さあ!」
「あ・・・・あ」

 これから話さねばならないことを考え史佳と有紀は恥辱に身悶えする。

 だが神の御元で告白を躊躇し、これ以上罪を重ねることは許されなかった。

「わ・・・・・・わたしたちは10日前、就寝すべき時間に、身体を重ねて罪深いことに耽っていました・・・・・」

 ここに連れられてきたのは二人が12歳の頃だった。

 同室になったのは偶然だったが史佳と有紀はとても気が合い、すぐに仲良しになった。

 ともに過去の不幸を嘆き合い、今は神に愛されている幸福を分かち、相手のために祈った。

 時折あった部屋替えでも引き離されることはなく、二人はますます親密になっていったのだ。

 友情が、いつから愛情に変わったのか定かに覚えてはいない。

 ほんの数秒の触れ合いの時間が次第に長くなり、触れ合いは愛撫に変わった。

 そして闇の中であったことが就寝時間後の二人を大胆にし、あの日の大いなる罪へと繋がったのだった。

「どのように罪深いことをしたのか、他の姉妹たちにしっかり見せなさい!」
「はいっ・・・・ああっ!」

 心の底まで慄えおののきながらも史佳と有紀は修道服の裾をめくり上げていく。

 あまりの羞恥の故か頭の芯は痺れ、その時の記憶とともに快感までもが甦ってきていた。

「わたしたちは・・・・・・・罪深い場所を、お互いの手で・・・・・・触り合いました」

 二人の華奢な下半身が露出する。

 そして下着を着けていないその股間には、中学生とは思えない鬱蒼とした密林と発情した秘裂が妖しくぬめ光っていた。

「あなたたちはかつて犬の子でした。快楽に溺れ、自ら人権を捨てた業深き両親から生まれたけだものだったのです。だからここではあなた方を人間の子として生まれ変わらせ、その原罪を浄めようとしました。なのに、禁忌を二人は侵したのです!」

 美玖理はそう厳しく叫びつつ、心の中では微笑んだ。

 この修道院には普通の女の子は一人も居らず、全て両親を人権放棄者とする子だった。

 「財団」が集めてきた子のうち女子はここで、また男子は別の修道院に集められ、それぞれ修練女として厳しく躾けられているのだ。

 そして修練期間が終わるまでに望んだように彼女らを育てる責任が、監督官美玖理にはあった。

「しっかりと皆に見せて告白するのです。どのようにして、あなたたちが堕落したのかを」
「は、はい」

 史佳はかすれ声で答えると有紀の恥裂を包み込みように覆った。

 有紀は喘ぎ、紅潮した顔で同じように史佳のそれを湿った掌で包む。

「わた、わたしたちは、こんな風にして慰め合いました」

 二人は同時に相手の剛毛に飾られた性器を擦りあげ始める。そしてともに中学生離れして豊かな腰をはしたなく前に突き出し、快感に喘いだ。

(ああっ! みんなの前だというのに、お×ま×ん×ちょがますます疼くぅっ!!)
(神よ、清らかなる聖堂で淫らな悦びを感じてしまうわたしたちをお許し下さいっ!)

 居室の中で繰り広げていた密戯を同期たちの前で晒しつつ史佳と有紀は快感を高めていく。

 そこに美玖理の叱声が飛んだ。

「ほかに犯した行為も全て神とみんなの前にさらけ出すのです!」
「はいいぃっ!」

 儀式の前は皆に告白することを考えただけでそのあまりの羞恥に震えていたというのに、今や破廉恥な行為を見せることにすらためらいもせずに二人は向き合う。

 そしてお互いの恥裂の先端を太腿に擦りつけ合い、扇情的な顔で舌を絡ませ互いの唾液を啜り合った。

「わたしたち、お×ま×ん×ちょを擦りつけ合って、何度もイきました。それから、なめっこし合ったり・・・・・」

(ヘンだわ・・・・・・なぜわたしはみんなの前で有紀の乳首を咥えているのかしら・・・・・・)

 甘い匂いに鼻腔をくすぐられながらふと史佳は自分の行為に疑問を抱いたが、愛する者のそこを舐めしゃぶる悦びでそれも徐々に忘れていく。

 そして乳首をねぶりつつ自らもグレープフルーツほどもあろうかという双丘の先端に屹立するものを指で慰めた。

「だ、ダメよ史佳、交代してあげるっ」

 それまで髪を振り乱し悶えていた有紀はそう言い、親友を立たせてその胸の谷間に顔を埋める。

 そして他の修練女たちはその破廉恥極まる様子を眺めながら落ち着きを失い、無意識に股間へ手を伸ばしてモジモジとしていた。

「他には? もっと罪深いことをしたのではありませんか?」

 秘かに全室に仕掛けられている覗き穴によって彼女らが何をしていたか美玖理は全て知悉していたが、それを露とも面に出さずに更なる告白を促す。

 聖水に混ぜられていた媚薬と聖堂で焚かれた媚香との二重の効果で完全に淫獣と化していた二人は、皆に恥ずべき行為をさらけ出すことに今や悦びすら感じながら指でお互いのアヌスを抉った。

「ひいっ・・・・ああ、わたしたち、もっとも穢れたところ・・・・・お尻の穴を、弄り合いました。そうすると、罪深いお×ま×ん×ちょがより一層感じたからです! ・・・・・そして、そして・・・・・・」
「わたしは史佳の舌を、お尻の穴に、挿れてもらったんです!」
「そしてわたしもその後、有紀にお尻の穴を捧げました。神様に許しを乞いながら・・・・・」
「史佳の舌のためなら地獄に陥とされてもいいと思いました!」
「ああ有紀、愛してるわ!」
「史佳ぉっ!」

 10日前、その瞬間に部屋へ踏み込み硬直した二人を捕らえたときのことを思い出し、美玖理は苦笑した。

 家畜の発情用の薬を彼女らの夕食のスープに混入したのに、二人が決定的に堕ちるまで3日も待たされてしまったからだ。

 例年だとスープを飲んだその晩に過ちを犯すのが普通だったので、実は二人はよく耐えていた方だった。

 入念に選んだカップルを犠牲の羊にして?浄化のミサ?を行うのがここのやり方なのだ。

「みなさん、この罪深い二人が如何に神に背き、その愛を裏切ったのかよく理解しましたね?! しかしわたしたちは、大いなる寛容と慈悲をもってこの幼い罪人たちを救わなければなりません」

 聖堂内に漂っている女装修練士たちの妖しい吐息を裂くようにして美玖理が叫ぶ。

 そして助監督官の亜理沙に合図した。

「史佳、有紀、あなたたちは両親と同様、醜い欲望に負け、大いなる穢れを体内に宿してしまいました。それを祓いもとの清らかな身体を取り戻すには外側からではなく、内部から浄めなければなりません」

 そう言うと美玖理は亜理沙の持ってきた馬用の巨大な浣腸器を手にした。

「これには特に神の祝福を受けた聖水が入っています。これを不浄の穴から注いで大いなる穢れを祓うのです。まずは史佳」
「あぁ・・・はい」

 史佳は亜理沙の腰に抱きつくと指示されるままに修道服の裾を口に咥えて腰を後ろに突き出し、細い脚を広げる。

 美玖理は小さく丸い、つややかな臀肉の中央にある皺襞のさらに中心に、浣腸器のノズルをぐいと挿し込んだ。

「ふぃやはああひぃああぁっ?!」

 冷たいノズルの挿入にすら妙なる悦びを感じて恥裂から潮を噴かせ、史佳は奇声を上げて喘ぐ。

 そして液体が自分の腸腔を満たし圧迫するにつれてそれは新たなる快感となり、人権放棄者の娘は被浣の悦びに涙した。

「聖水を受け入れながら神の栄光を讃えるのです、史佳」
「は、はい・・・・・・
 地には善意の人に平和あれ
 われら主をほめ、主を讃え、主を拝み、主を崇め、主のおおいなる栄光の内に感謝したてまつる
 神なる主、天の王、全能の父なる神よ、主なるおん一人子、
 神なる主、神の仔牛、父の御子よ
 世の罪を除きたもう主よ、快楽の下僕を憐れみたまえ
 世の罪を除きたもう主よ、淫欲の嬌声を聞き入れたまえ
 父の右に座したもう主よ
 我らを憐れみたまえ
 主のみ聖なり
 主のみ王なり
 主のみいと高かし
 聖霊と共に、父なる神の、栄光の内に
 ザーメン」

 苦しげな声で神を讃える史佳に合わせ仲間の修練女たちも唱和する。

 美玖理は賛歌の間に浣腸を終えると、今度は有紀に同じことを繰り返した。

「あひいいいいいいいいいいんんっっっ!!!」
(ま、前にされたお浣腸は辛いだけだったのに・・・・・・・聖水のお浣腸はこ、こんなに気持ちいいなんてえっ! ああ、神の御業は偉大だわ・・・・・)

 傍目にも分かるほどに下腹を膨らませたまま賤ましく乳首と陰核を勃たせ、腸壁を灼かれる快感と排泄感の波に収縮するアヌスの切なさに史佳と有紀は悶える。

 その浣虐の辱悦は強烈に二人の魂の深奥に刻み込まれ、その後の人生を被浣の虜とするに足るほどのものであった。

 しかし薬液はじりじりと小さな身体を生理限界に追いつめ、快楽の悶えの中に苦痛のそれが混じっていく。

 やがて二人は聖堂内における失禁脱糞の汚辱を予期せざるを得なくなって悲鳴をあげた。

「ううっ、苦しいっ・・・・・・シスター・美玖理お願いです、おトイレに行かせて下さいっ!!」
「その苦しさこそあなたたちの中に巣食う悪魔を神宿る聖水が追い出そうとして戦っている証です。挫けてはなりません」

 見る見るうちに顔を苦痛に歪め、哀願する二人を美玖理はそう言って突き放す。

「もしも神が穢れを斥けるまで我慢できなければ、もうあなたたちを救うすべはありません。他の姉妹に取り憑く前に生きたままお腹を裂き、悪魔に蝕まれた内臓を焼くしかないのです」
「そ、そんなっ!!」

 史佳と有紀は絶望に唇を震わせ、浣腸液で膨らんだ腹部を抱えて泣き崩れる。

 脚は凄まじい便意によって萎え、視界は苦悩によって半ば塞がれていた。

(もうガマンできない・・・・・神よ、お許し下さい・・・・・・)
(ああムリよぉこれ以上・・・・・だって、だって・・・・・)

 10日前、肛肉の秘悦に溺れる現場を捕らえられた二人は窓のない反省房に閉じこめられた。

 そしてそこは小さな机とイス、固いベッドと聖書のほか何もない部屋だったのだ。

 飲食物はミルクとレンズ豆のスープ、それに黒パンが充分に差し入れられたが、しばらくして自然の欲求が高まったとき二人に使うことを許されたのは、小さな差し入れ口から渡された一つの溲瓶だけだった。

 厳しい躾を受けていた二人は大きい方の欲求が起きても部屋を汚すわけにもいかず、今日まで必死に我慢し続けていた。

(それなのにこんなに聖水を入れられてしまった・・・・・ああお尻の穴がこんなに切ない・・・・・とても、もう・・・・・・)
(史佳がいなければわたしきっと、あの部屋でうんちを漏らしていたわ・・・・・・それほどお腹に詰まっていたところにお浣腸されてしまっては・・・・)

「ああああああああっ、もうダメ、もうダメですっ、わたし、神の御前を汚しちゃううううううううっ!!!」
「う、うんち漏れるっ・・・・・・神様、有紀は地獄に堕ちます・・・・・悪魔のうんちをして死にますぅっっっ!!!」

 聖堂の床の上で史佳と有紀はのたうち回り、神への謝罪と排泄への狂おしい欲求を叫びながら痙攣する。

 それまで冷静に観察していた美玖理はついに時が訪れたのを知り、口を開いた。

「どうやら二人は悪魔に負けてしまいそうだわ。この上は特別な神の恩寵をもって二人を助けなければなりません」
「はい、シスター・美玖理」

 美玖理の言葉に亜理沙は頷き、修道服の裾を引き上げる。

 するとなんとその股間には、優美かつ豊満な曲線を描いている腰には似つかわしくないほど逞しいペニスがそそり立っていた。

「これは男たちの罪深いものとは違い、神の祝福を受けた聖なる張り形です。これを使い神の戦いに加勢します」

 自らもその逞しい聖棒を露わにし、美玖理は苦しみ喘ぐ史佳の身体を後ろから抱きかかえてそのアヌスを貫く。

 そして亜理沙もまた有紀を同じように陵辱したとき、幼い生け贄たちのかん高い悲鳴が聖堂にこだました。

(ああ史佳、なんて素敵なお尻・・・・・・・)

 禁断の果肉を思う存分味わいながら美玖理はふと昔の自分を思い出す。

 美玖理もかつて、この聖堂で亜理沙とともに監督官らに犯された修練女だった。

 浣腸されたまま仲間たちの前で陵辱され、その異常な快楽に目覚めさせられたのだ。

 やがて自らの意思で正式に人権放棄者となってからは、「お嬢様」をはじめとする美少女家畜愛好の富豪や政治家の家に出入りし、その性玩具として嬲られる日々が続いた。

 まだ年若い美玖理を、ある富豪は犬に輪姦させ、ある政治家は浣腸したままパーティーで給仕させて粗相し恥辱に泣く姿を愉しんだ。

 彼らは背徳の快美の代償として「財団」に莫大な金銭を払い、その一部は女学校の運営に回される。

 こうして毎年修練女から修道女へとなった少女たちは、「財団」を肥え太らせ新たな犠牲者を生み出す機関を維持するためにその身を捧げ、生命をすり減らしていくのだった。

 だが数年後、美玖理は荒淫や過労で壊れていく同類の牝牛たちを尻目に、少女の未成熟なアヌスを嬲れる立場にまで若くして成り上がることができた。

 こうして美玖理がソドミーと被虐の悦びに目覚めさせた少女たちは数年前の彼女同様に、修道女の姿をした淫売となるのだ。

(史佳と有紀はこの期の最高ね。美人で可愛いし、おっぱいも立派に育って、お尻の味も絶妙・・・・・「お嬢様」には金を持った豚どもにうんとふっかけるよう進言しなくちゃ)
「神に感謝の歌を捧げなさい、史佳、有紀」
「あうう・・・・・
 聖なるかな
 聖なるかな
 万軍の神なる主、主の栄光は天地に満つ
 天の高きところにホザンナ
 誉むべきかな、主の名によりてきたるもの
 天のいと高きところから、我らが這う汚辱の地に、ホザンナ」

 修練女たちの熱い注視を浴びながら史佳は苦痛だったものが次第に快楽へと転化していくのを感じる。

 そして神の愛が再び自分に戻ってきたのを悟った。

(入れられてすぐはあんなに痛かったのに・・・・・・聖水が漏れるのを塞いでくれたうえ、奥に入ってくるたび気持ちいい・・・・・)

 有紀もまた大股開きで抱え上げられたまま犯され、夢遊状態だった。

(史佳の舌なんか比べものにならない・・・・・シスター・亜理沙、神に祝福されたお×ち×ん×ぽでもっと突いてぇっ!)

 陵辱によって極限まで高まった便意を抱え、しかし排泄孔を塞がれつつ穿たれるその苦痛と快楽の鬩ぎ合いに二人の小聖女は歓喜の歌を歌い続ける。

 そして腸液まみれの聖棒が寮友のアヌスをグチュグチュと淫猥な音をさせて挿し貫くのを見ながら、修練女のある者は興奮のあまり失禁し、あるいはたまらず立ったまま服の上からの自慰に耽った。

「どう史佳、悪魔が断末魔に苦しんでいるのがわかるかしら?」
「は・・・はいっ、罪深い悪魔はだんだん弱まって・・・・・ああぁ、神の悦びがわたしを・・・・・」

 聖棒の先端が肛門近くまで引かれるたび奥にあった穢らわしい塊が下りて直腸を圧迫し、おぞましく邪悪な虐悦が下半身を支配する。

 しかし神の棒がそれらを圧し返して腸腔いっぱいにねじ込まれるとき、主の愛に拍たれて全身は震え、心は蕩けるのだった。

「そう。あなたたちの肉から悪魔はどんどん逃げ出して、一番穢れたものの中に隠れようとしているところよ。それを出せば浄めの儀式は終わり、あなたたちはもとの清らかな身体に戻ります。さあ、修道服を脱ぎ、生まれたままの姿となるのです!」
「ああっ神よ、感謝しますうぅぅぅっ!!」

 猛烈な便意に責め嬲られ、全裸を晒す倒錯した痴悦に酔い痴れながら史佳は震える。

 その目の前で、一足先に修道服を脱ぎ捨てていた有紀は自らも腰を振りながら哀願していた。

「おお神よ、悪魔の宿るわたしのうんちを出させて下さいませぇっ!!」
「ふふ・・・・・姉妹たち、完全に悪魔を祓うために主の祈りを唱えるのです!」

 亜理沙と視線を交わし頷いた美玖理は、媚香に上気し淫猥なショーに酔っている修練女たちにそう命じる。

 少女たちのある者は隣の者と乳房や性器をまさぐり合い、ある者は自分のアヌスを弄って禁断の痴悦に喘いでいたが、それでもやがて祈りが始まった。

『天にましますわたしたちの主よ、
 み名が聖とされますように
 み国が来ますように
 みこころが天に行われるとおり地にも行われますように
 わたしたちの日ごとの罰を
 今日もお与えください
 わたしたちのはずかしい罪をおゆるしください
 わたしたちもいやらしい人をゆるします
 わたしたちをあさましい誘惑におちいらせず、
 性欲からお救いください
 ザーメン』

「くうっ・・・・ああああ、お腹、お腹があ・・・・・・出させてえ・・・・・・」
「もう少しよ、主への祈りが終わるまで我慢するの」

『慈しみ深い主よ、全ての淫欲から私達を救い、現代にまことの快楽をお与え下さい
 あなたの慰みに支えられて、人の罪から解放され、すべての権利をなげうつ事が出来ますように
 私たちの希望、救い主がこられるのを、待ち望んでいます

 国と力と栄光は、限り無くあなたのもの
 主、あなたは使徒に仰せになりました
 「私は快楽をあなた方に残し、私の快楽をあなた方に与える」
 私たちの心では無く、私たちの肉を顧み、御言葉の通り、服従の首輪をお与え下さい
 ザーメン』

「ザーメン!」

 美玖理と亜理沙が同時に叫び、ついにそれまでこらえていた牝潮を大量に噴出する。

 そして史佳と有紀の肛腔から人工のペニスが潮噴きの勢いで一気に引き抜かれ、抱きかかえていた腕が放された。

「あ―――――――――――――っ?!」

 放り出された二人の女子中学生は期せずして聖壇の前にぬかずくように倒れる。

 聖壇の前で四つん這いになり、Gカップのブラジャーでもきつかろうというたわわな乳房を揺らし、剥き出しのお尻と性器を仲間たちに向けたまま、一瞬だがアヌスは虚しい抵抗に震えた。

「ひィああああっ! 悪魔の・・・悪魔の詰まったうんち出ちゃううううう―――――っ!!」
「神様、御前で汚いうんちを垂れ流すわたしたち修練女をお許し下さいいいいいイッ!!」

 その哀切なる叫びとともに二つの肛門が全開になり、美玖理たちの聖棒にひけを取らぬ太さと長さの汚塊がドッと宙に飛ぶ。

 次いで濁った浣腸液が噴き出し、そのあとから太い軟便がニュルニュルとひり出されて聖壇の前に山を築いた。

「オオオオォオオオオオォォ――――――――――っ!! イクッ、悪魔のうんちでイッちゃううううっっ!!!」
「はひいっ!! 哀れな仔牛はうんちにイかされて神の御元にまいりますゥッ!! うんこ気持ちいいッ!! うんこおおおおっ!!!」

 荒ぶる肛交と間断なき排泄欲の果て、最後に自身の汚物に腸壁を擦りあげられるこの上ない快感と、激甚なる苦痛から解放される悦びが重なって二匹の仔牛は排泄の堕悦に覚醒し、神への感謝に下品な言葉を織り交ぜながら未熟なクリトリスを激しく擦りたてる。

 そして史佳と有紀は他の修練女たちの淫欲に濡れた瞳の前で糞山に牝潮をぶちまけ、知らずして涜神の闇へと沈んだ。

 美玖理と亜理沙は罪人の印である鎖付きの首輪を二匹から外し、その賤ましい姿を一瞥してから他の修練女たちに言った。

「これにて大罪を犯した二人、いえ、けだもの二匹を浄める儀式は終わりました。しかし、悪魔のかけらがどこかに潜み、また皆さんの誰かに罪を犯させようとするかもしれません。しばらくの間、史佳と有紀は皆さんへの戒めも兼ねて、衣服を着ることを許さず、狭い檻で生活してもらいます。けだもの二匹の世話は、皆さんで当番を決めて交代で行うこと」

 そこまで言うと20名の修練女たちの乳房の先端が修道服の上からでも分かるほど勃起しているのを目で確かめる。

 衝撃の光景を見、そして初めて知った狂おしい情欲と、修練女として学んだ罪の教えとの板挟みになって苦悩する少女たちの顔を見ながら、美玖理は続けた。

「しかし悲しむことはありません。いずれ史佳と有紀は学業に復帰し、教室に戻ることができるでしょう。そして、皆さんも罪深い穢れの穴が疼いたらすぐに報せなさい。聖水のエネマとわたしたちの聖棒ですぐに浄めてあげましょう」

「!! はいっ、シスター・美玖理!!」

(今夜からわたしたち5人のシスターの聖棒は大忙しね。さて、このうち何匹が、修道服を着て二本足で教室に戻ることを望むかしら?)

 そう思いつつ美玖理は妖しい期待に輝きだした40の瞳を見据え、彼女らの狭く熱い肉壺を残らず調教できる時が近づいたのを知り、微笑んだのだった。

 後日、22匹もの仔牛が一糸まとわぬ姿で中等部の教室に現れ、ちょっとした騒ぎになったものの、良家の子女を数多く集めているためか、それとも「財団」の影響力ゆえか学園の外に漏れることはなかった。

しかし、その半年後の卒業式に、卒業制作として卒業生240名全員の全身女拓がそれぞれの署名付きで校門前に貼り出され、同時に240匹もの人権放棄者が制服と下着を脱ぎ捨て、卒業証書と首輪を受け取ることになった。

講堂に父母たちの悲鳴や混乱の叫びが響く中、理事長である美しい令嬢は陶然とした表情で、生まれながらに人権放棄者だった22匹と良家の子女として育った218匹が、ともに畜生に堕ち生まれたままの姿で糞便を垂れ流し仲睦まじく絡み合う姿を眺めるのだった。

やがて、講堂の壇上に、白いバニーガール衣装に身を包んだ学園の顧問弁護士が現れ、半ば透けた大きすぎる熟したメロンほどもある乳房を揺らし、溢れ出る淫蜜で濡れそぼった濃い陰毛を見せつけながらも、手際よく事態を収拾した。

 厳粛な卒業式の場が、240匹もの中学生牝牛のオークション会場へと変貌していく。父母たちは自らの娘を競り落とそうとするものばかりではなく、より美しい愛玩動物を求めて争うように値を吊り上げていくのだった。

 その場で落札した娘の級友の処女を奪う者、それどころか自らの娘にペニスを咥えさせ精液を飲ませる者、親友同士を落札し双頭ディルドで繋がるよう命じる者たちが次々と現れる。

 その場の痴態にあてられて隠された欲望が目覚めたのか、娘の将来を悲観したのか、自らも人権を放棄したいという母親たちも現れ、スクールカウンセラーの女性に言葉巧みに導かれるまま、次々と衣服を脱ぎ捨て、娘と首輪同士を鎖で繋がれた姿で壇上の顧問弁護士に屈辱的な紹介をされ、人権放棄母娘家畜として競りにかけられていく。

 いつしか、講堂の中に服を着ているものはいなくなった。壇上のバニーガール弁護士も、Iカップはあろうかという乳房をこね回し、自ら乳首を吸いながら性器に指を埋め、公開自慰に耽っている。スクールカウンセラーの女性ですら、母娘家畜のカウンセリングと称し自らも競泳水着姿で尿を浴びているうちに美しい肢体を露わにしていた。

 たった二人の例外を除いて。

「気に入りましたわ、この趣向。22匹どころか一度に240匹だなんて・・・。来年も楽しみにしてよろしいかしら?もちろん、貴女を総責任者として」

 理事長は可憐な顔を快楽に歪めながら、美玖理に尋ねる。その股間には、首輪の他は一糸まとわぬ姿の美しい人権放棄者が顔を埋めて奉仕していた。

「いえ・・・せっかくですが・・・来年はシスター・亜理沙に任せたいと」
 
史佳と有紀は揃って理事長によって落札され、牝同士のつがいとして広大な畜舎で飼われることとなり、ゆくゆくはそれぞれの人権を放棄した父親や兄弟たちと近親交配させられ、史佳と有紀の血統を混ぜ合わせることが既に決まっていた。理事長の命令を受け、二匹の女子中学生牝牛が、壇上の顧問弁護士の乳首にしゃぶりついていく。Gカップの乳房4つとIカップの乳房2つが押し付け合い、肌色の水風船のように形を変えていく。美玖理はその様子を眩しいように眺めながら答える。

「残念ね・・・差支えなければ理由を教えてくださる?」

「はい・・・わたしも・・・もう一度最低価格の家畜、汚牝牛(おめうし)として売り飛ばしていただければと思い・・・」

そう言うと美玖理は修道服を脱ぎ、首輪を除いては生まれたままの姿を晒した。

壇上の顧問弁護士よりも更に大きな乳房が重たげに弾み、子供のペニスほどもある乳首が勃起して斜め上へと突き出している。教え娘たちには出しえない大人の色香でありながら、20代前半でしか持ちえない肌艶だが、今は22匹のひり出した置き土産を全身に塗りたくられ、人間ならば耐え難いほどの悪臭を放っている。

先程までシスターを名乗っていたけだものの淫裂は、240匹の卒業記念に陰毛を引き抜かれて童女のよう、22匹の処女血にまみれた張り形を飲み込んで愛蜜をしたたらせながらも、本物のペニスのように切なげにひくつくのだった。


〔了〕



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