露出小説




   お姉ちゃんのキッス

                              作;ベンジー

第四章 ハダカで縛るの?(前編)



 ついさっきまで、悠人のおちんちんが由衣の口の中にあったなんて。
 口の中で射精までしてしまったなんて。
 悠人には、未だに信じられない思いだった。あれは本当にあったのだろうか。夢や妄想を現実だと、勘違いしているだけなのではないか。
 そんな疑いすら持ちたくなる。
 でも、悠人のシンボルは、確実に疼いていた脳みそよりもはっきりと、由衣の舌触りを記憶していた。
 気持ちが良すぎて、どうにかなってしまいそうな感覚。
 あれは絶対、現実のものだ。
 悠人は、自分のベッドに仰向けになり、元気にそそり立つ肉の塊を見ていた。
(また、やってくれるのかな)
 そうあって欲しいと思う一方で、今日だけが特別なんだという気持ちがあった。夕べのことで由衣がお詫びの印として、してくれただけなのだ。
 明日からは、おちんちんを洗ってくれることはあっても、フェラまでしてくれないだろう。それが現実なのだ。
 悠人は、由衣の口に自分の分身が納まっている光景を思い出した。
(あそこまでやってくれただけでも、ラッキーだよな)
 そう自分に言い聞かせながらも「頼んだら、またやってくれるだろうか」などと考えていた。
 できれば、次はベッドの上が良い。
 こんなふうに寝ているところへ全裸の由衣がやって来て、おちんちんをくわえてくれたらどんなに幸せか。
 射精した後は、朝までずっとハダカのまま抱き合って眠りたい。そんな悠人の願望と妄想を吸い取るように、肉の塊は、ますます硬く鋭い凶器となっていた。
(でもまさか、飲んじゃうなんて……)
 悠人は意外でならなかった。おちんちんから出る分泌液は、悠人にとってオシッコも同然だ。由衣の口の中に出すだけでも罪悪感があった。
 それなのに、由衣は飲んでしまった。
 由衣はそこまでしてくれるのだと、悠人にとっては、一つの小さな感動だった。
 携帯が鳴った。一輝だった。
『どうだった?』
 第一声からこれだ。悠人のことを心配しているというより、一輝自身が楽しんでいるように思えてならない。
「うまくいった……と思うよ」
『なんだ。はっきりしない奴だなあ。由衣さんに何をして貰ったんだ』
「それが……」
 悠人は、フェラチオして貰ったとは、言えなかった。
『親友にも言えないような恥ずかしいことか』
 一輝が追及する。元はと言えば、一輝のおかげに間違いない。悠人は思いなおし、携帯に拾えないくらい小さな声で言った。
「フェラチオ……」
『えっ、何? 聞こえないよ』
 悠人は、半ばヤケになって繰り返した。
「だから、フェラチオだって」
 今度は、一輝のほうが口を閉ざした。
 驚いているのだろうか。そそのかしたのは一輝とは言え、そこまで上手くいくとは思っていなかったのだろうか。
『やったじゃん』
 しばらく間を置いた後で、一輝が呟いた。
 悠人がホッとしたのも束の間だった。その後は興味津々の質問責めに遭い、悠人は由衣との一部始終を報告させられることとなった。
 顔が火照っていた。
 電話で良かったのかもしれない。もし顔を合わせていたら、ここまで話せなかったに違いないと悠人は思った。
『それで、次はどうするんだい?』
 当然のことのように一輝が訊いてきた。
「次は……」
 ベッドの上でフェラチオして貰って、そのまま一緒に寝たい、とさっき思ったばかりだ。妖しい魅力のある妄想だったのだが、
『何だよ』
「いや、いい。そんなの無理だよ」
 一度は拒んでみても、結局は一輝に言わされてしまう悠人だった。
『そんなの簡単だよ。由衣さんを縛っちゃえばいいんだ』
 悠人は、見開いた目で、一輝を見つめた。
 縛っちゃえばいいんだ、って……そんな、まさか……
 中学生になったばかりの悠人でも、SMについての知識はあった。由衣を縛るということは、そういう意味なのか。
 悠人は、一人、妄想の世界に落ちて行きそうだった。
『おい、聞いているのか』
 一輝の声で、現実に引き戻される。
「ゴメン。ちょっと考え事をしてた」
 悠人が、慌てて弁解すると、
『何を考えていたか、だいたい、わかる気がするけどな』
 悠人にも、一輝の考えていることはわかった。恐らく、大した違いはないだろう。一輝が由衣の縛られた姿を想像しているのかと思うと、胸がチクチクと痛んだ。
「でも、そんなの無理だよ」
 悠人は、この話題を終わりにしようとした。
『そんなことないって。多少の強引さは必要かもしれないけど、フェラまでしてくれた由衣さんなら、きっと悠人の願いを叶えてくれるさ』
 確かに、フェラチオの件は一輝の言うとおりだった。もう一度、信じてみても良いのかと、悠人は股間で考えた。
「縛るって、ハダカでか?」
 思わず口から出てしまった。
 そんなつもりで言ったわけではないが、一輝の返答は、悠人の胸の奥を言い当てていたに違いない。
『それができれば最高だよ。朝まで、由衣さんの身体を好きにできるだろう』



 その頃、由衣はベッドの上でオナニーに狂っていた。
 お風呂から上がって、一度はパジャマを着たものの、部屋に入るとすぐに煩わしくなり、脱ぎ捨てた。倒れこんだ掛け布団の上で、熱くなった少女自身をなぶり始めた。
 お風呂に入っている時から、すでに下半身が疼いていた。
 射精してすっきりした悠人とは対照的に、由衣は全く満たされていない。性的な興奮度は、決して悠人に劣っていなかった。
 おちんちんをしゃぶり、ザーメンを飲み干して、由衣の身体は絶好調に昂ぶっていた。
 由衣は口元を指先で押さえた。
(あんなに大きくなるなんて……)
 悠人のおちんちんが、まだ口の中にあるようだ。
 何日か前までは、目にすることもできなかった。まして、手で触れるなんて考えられなかった悠人のおちんちんを、由衣は口に含んだのだ。
 事故でも、悠人の懇願でもなく、由衣自身の意志で。
 それが性的な意味を持つ行為だと知っていて。
 レディコミでいろいろと勉強していたのに、いざフェラチオの本番となったら、やろうと思っていたことの半分もできなかった。でも……
(悠人は、喜んでいたのよね)
 由衣の口の中で、自己主張を続けた肉塊。
 おちんちんをくわえた顔を、悠人はどんな目で見ていたのだろう。それを考えるだけで恥ずかしさが甦る。
 そう。初めてヌードになった時のように恥ずかしかった。
 由衣が舌を動かすと、悠斗の表情が歪む。苦しがっているように見えた時もあった。でも、あれもきっと快感なのだ。
 悠人が喜んでくれているならと、由衣は唇を使い、舌を這わせ、頬をすぼめた。
 熱い滾りが、口の中に吐き出されたのも、当然の結果だった。
 今まで嗅いだことのない異臭と、生暖かい粘液の違和感に、咽せてしまいそうになるのを必死で堪えた。
(ああ、悠人……)
 由衣は、飲んでしまった。
 悠人が分泌した精に、体内まで浸食されてしまったのだ。
(私は悠人のモノ。お姉ちゃんは逆らえない。悠人の好きにしていいのよ)
 由衣の指先が、一際速く動き出した。
 バージンの由衣は、秘孔に奥深く、指を入れることはできない。クリトリスを包皮ごと嬲ったり、秘孔の入り口付近の滑りを指先に絡め取ったりするばかりだ。
「あふっ。ひぃいい……」
 声が、部屋の外まで届きそうだ。もし、悠人に気づかれたら……
 昨日とは逆の展開になってしまう。
 由衣のあられもない姿を目撃した悠人はどうするだろう。由衣のように逃げ出したりはせず「そのまま続けてよ」と見ているのかしら。
 それとも、デジカメを持って来て、オナニーヌードを撮ろうとするのだろうか。
 悠人の視線を想像した由衣は、秘孔の奥から蜜が溢れるのを感じた。
(悠人、見て。お姉ちゃんはハダカでオナニーしているのよ)
 こんな姿を見られたら、恥ずかしくて死にたくなるのはわかっている。それでも、見て欲しいと、心のどこかで思っている。
 そんな矛盾した自分を、由衣は感じていた。
 いくら何でも、悠人に襲われるなんてことは……
 初めてヌード撮影をしたあの日、このベッドで悠人に抱き締められた。すぐに離してくれたけど、もし本気で求められたらどうなっていたか。
 悠人は実の弟。そんなのダメよ、と思ってみても、どんどんあふれ出す蜜は、由衣の理性を否定していく。
(まさか、私が、それを望んでいるなんて……?)
 胸がきゅーんと締め付けられ、全身に痺れが走る。
「ああーん。あっ、いっ、いっ、イクぅ。イクぅ。あああ、イッちゃううう……」
 悠人のおちんちんを脳裏に置いたまま、由衣の意識は弾けた。
 いったい何度目だろう。
 由衣はベッドに身を投げてから、数え切れないほど繰り返している。
 もう終わりにしなきゃ。
 こんなことを、いつまでも続けていてはダメなの。エッチな妄想しか、考えられなくなっちゃう。
 頭ではわかっていても、息も整わない内に、指先が次のアクメを求めて動き出していた。
「あーん、またぁ」
 キリがなかった。夜が更けていくのも忘れ、由衣は肉の芽を嬲り続けた。朝になって、もう一度シャワーを浴び直すほどに。

 由衣は、学校で瑞穂と顔を合わせた。
「あっ!」と顔を伏せる由衣。何かあったと、瑞穂に告げているようなものだった。
 二人は、誰もいない音楽室に潜り込んだ。
「言われた通り……したよ」
 恥ずかしさで、顔を真っ赤に染めながら、由衣は話した。
「えっ、何を?」
「何をって……」
 焦った由衣だが、瑞穂にからかわれたのだと、すぐに気づいた。
 気づいて、また、顔を熱くした。
「もう、いじわるなんだからぁ」
 由衣が、軽く握った拳で、瑞穂の二の腕を叩く。瑞穂は「ゴメン、ゴメン」と言った後に続けて、
「それで、どうしたの。目が真っ赤よ」
 由衣は両手で顔を多い、目を閉じた。夕べはろくに寝ていなかった。目蓋の裏が沁みるように重い。油断をすると、立ったままでも寝てしまいそうだ。
「悠人のおちんちん、舐めたんだけど……」
 お風呂でのフェラチオの件を、瑞穂に聞いて貰った。口にくわえたところから、尿道口を舌先で突いたとか、おちんちんの脇を横舐めにしたとか。
 そこまで話すつもりではなかったのだが、瑞穂の執拗な質問攻めに、行為の一部始終を話すハメになった。
 最後に、悠人が吐き出したザーメンを飲んでしまったことまで。
「由衣って、すごいのね」
 瑞穂も、さすがに興奮して聞いていた。
「すごくなんか……」
「ううん、私には絶対できないもの」
「えっ?」っと思った由衣だが、もっと大切な相談があった。瑞穂は瑞穂で、怪訝な表情で、由衣の顔をのぞき込んだ。
「うまくいっているじゃない。何が問題なのかしら」
「それが、オ……の……で、寝不足なの」
 肝心なところで、声が小さくなる由衣だったが、瑞穂は「ははーん」と腕を組んだ。
「オナニーのやりすぎで寝不足なわけね」
「そ、そんな大きな声で言わないでよ」
 由衣は、慌てて瑞穂の口を押さえた。
 元より、音楽室には誰もいない。瑞穂に睨まれているのに気づき、由衣は身体を離す。
「もう、苦しいわねえ」
「ゴメーン。でも、瑞穂が……」
 由衣は、手を合わせて頭を下げ、上目遣いで瑞穂を見上げた。
「ねえ、そんなに止まらないの」
 瑞穂は気にした様子も見せず、核心を突いて来た。
「う、うん」
「悠人君のことばかり、考えているんでしょ。由衣はどうしたいの?」
「どうしたいって……」
 瑞穂は何を言わせたいのだろう。悠人との混浴やフェラチオを思い浮かべて、オナニーに耽る由衣だ。それ以上なんて考えられない。
「私はただ、オナニーをしなくて済む方法はないかって……」
「本当かしら」という目で、瑞穂が見ていた。由衣は視線を外すしかなかった。
「わかったわ」
 瑞穂の言葉に、由衣は背筋がゾクッとした。
「だったら、縛って貰えばいいのよ」
 由衣は、瑞穂の言っている意味がわからなかった。
「縛る……の」
「ううん、由衣が縛られるのよ。寝ている間だけでもね。両手が使えなければ、オナニーできないでしょ」
「う、うん。そうだけど……」
 悠人に両手を縛って貰ったら、由衣は無抵抗になってしまう。だからと言って、どうなるわけではないが、もし、悠人が襲ってきたら……
「でしょ。だったらそうしなよ」
「えっ、でもロープとか……」
「そんなのネットで買えるって。私が注文しておいてあげるわよ」
 話がトントンと進んでいく。由衣が承諾したわけでもないのに、いつの間にか、由衣は悠人に縛られることが決定していた。



 悠人は、家に帰るとネットに夢中だった。
 一度だけリビングに降りて由衣と顔を合わせたが、どこかよそよそしい。夕ご飯の支度に忙しいだけだと思い直し、部屋に戻ると、パソコンの前から動かなくなった。
 ネット検索のキーワードは「女の縛り方」。
 一輝に「縛っちゃえばいいんだ」とは言われたものの、具体的にどうすれば良いのか、全くわからない。「ネットで調べればいい」と言うのも、一輝のアドバイスだった。
 入門書の紹介や販売が目的のサイトが多い中、辿り着いたサイトの画面に悠人は見入っていた。女性のハダカは珍しく無くなっているご時世でも、ハダカで縛られている画像となると、中学生の悠人には新鮮だった。
 高手小手縛り・片手小手縛り・合唱縛り・鉄砲縛り・後頭両手縛り・海老責め・逆海老・座禅縛り・蟹縛り・M字開脚縛り・亀甲縛り・菱縄縛り……
 随分あるものだと、悠人は思った。
 一つずつ、縛り方の解説を読み、画像を見ている内に、悠人は最初の目的を忘れてしまいそうになった。
(やっぱり、後ろ手縛りだよなあ)
 悠人は、最もシンプルだと思われる縛り方を選んだ。高手小手縛りと、どこが違うのか
、はっきりしないところがあるが、「高手小手縛りは、後ろ手に組んだ手首を肘より上に縛り、胸縄を掛けたもの」か。
 なるほど、手首の位置が問題なのだ。
 きっちと縛らないとロープが緩んで格好悪くなる。きつく絞りすぎると手首に血液が回らなくなったり、血管を傷つけたりするらしい。
(難しいんだなあ……)
 悠人は、上手くできるかどうか、不安になった。
 それでも、ロープで縛られた女性たちに、由衣の裸身を重ねて想像するのは、興奮ものだった。
 その後も、いろいろなサイトを見て回った。きれいな女性が裸身に縄を受ける姿は魅力的だった。
 悠人が目を留めたのは、素人女性の緊縛ヌードだった。
 SMに興味を持つ女性が、サイトのモデル募集に応募して撮った写真だが、プロのモデルにはない仕草に惹き付けられた。恥ずかしさがにじみ出ていた。
 普通のヌード写真にはないものだ。
 両手を背中で縛られて、恥ずかしいところを隠すことができなくなった素人女性。
 周りには、カメラマンの他にもスタッフの男性が大勢いるのだろう。そんな中で、モデルの女性が全裸の身を縛られているのだ。
 ただ、恥ずかしいだけではない。もし、男たちに襲われたとしても、何の抵抗もできないのだ。そんな不安が、全身から出ているような気がした。
 特に、足を広げた状態で縛られているモデル嬢の画像には、胸を締め付けられた。女の子の最も恥ずかしい部分が、丸出しになっているのだ。
 シャッターが落ちる瞬間だけポーズを取れば良いというものではない。
 ロープをほどいて貰うまで、ずっとそのままでいなければならない。座禅縛りで後ろに倒された時には、オマンコもアヌスも、隠しようがない。
(お姉ちゃんも、こんな格好、してくれるのかな?)
 そう言えば、悠人はまだ、由衣のオマンコを見ていない。
 お風呂には何度も一緒に入ったが、由衣も見られないようにしていたし、悠人も意識して見ることはできなかった。
 インターネットの画像にはモザイクがかかっているから、はっきりとは見えない。見えないからこそ気になる。
 座禅縛りにされて、頬を真っ赤に染めた女の子の画像から、悠人は目を離せなかった
 さらに、気になってならないのはM字開脚縛りだ。
 後ろ手に縛られた女の子が、両足をアルファベットのMの字型に折り曲げて、二の腕に押し付けられる形で縛り付けられているのだ。
 もちろん全裸である。
 そのまま仰向けになれば、セックスしてくれと言っているようなものだ。
 ――朝まで、由衣さんの身体を好きにできるだろう
 一輝の言葉が思い出された。
 身動きできなくなった由衣は、何をされても抵抗できない……
 悠人は、何をしようというのか。
 由衣を縛ろうと思ったのは、朝まで一緒にいて欲しいからだったのではないのか。ハダカのまま、同じベッドに寝たかったからではないのか。
 由衣は、悠人のおちんちんを洗ってくれた。フェラチオで射精もさせてくれた。それでも、由衣の身体を洗わせてはくれなかった。
 一緒に寝てくれたとしても、悠人には何もさせて貰えないだろう。
(俺、何がしたいんだ?)
 自問自答が続いた。本当は、答がわかっているのに認めたくないだけなのだから、いつまでも堂々巡りは終らない。

 ドアをノックする音がした。

「ちょっといいかな」
 由衣の声が続いた。この前のように、いきなり入っては来ない。悠人は、慌ててブラウザを閉じてから、返事をした。
「うん、何?」
「あのね……」
 由衣は、言い淀んだ。悠人は、不思議に思い、ベッドを降りてドアノブに手を掛けた。
「開けなくていい。このまま聞いて」
 由衣が、外からドアを押さえているようだ。
「今夜だけど、お風呂、別々でいいかなあ」
 悠人は、いきなり不安になった。何か、あったのだろうか。
「いいけど、どうしたの?」
「お姉ちゃん、ちょっと具合が悪くて、今日は早く寝たいの。ご飯の用意はしてあるから、一人で食べてくれる。後かたづけはしなくていいからね」
「大丈夫なの?」
「うん、一晩寝れば、きっと大丈夫。明日の朝には元気になるから」
「わかった。一人でやるよ」
「ゴメンね。じゃ、おやすみ」
 由衣の気配が、ドアの向こうから消えた。
 朝は何ともなかったのに、いつから具合が悪いのだろう。昨日のフェラチオが影響しているのだろうか。
 本当に具合が悪いだけなのか。
 由衣は、本当は悠人とお風呂に入るのがイヤなのか。フェラチオなんてしたくなかったのかと、悠人の頭の中が暗くなっていく。
(縛らせて貰うどころじゃないよ)
 ついさっきまで描いていた夢が、一気に弾けてしまった。
 一人でご飯を食べ、一人でお風呂に入り、パジャマに着替えてベッドに入った悠人だが、寝付きの悪い夜になった。
(つづく)



 今月号はいかがでしたでしょうか。
 こちらにアンケートを設けさせて頂きました。ご回答、よろしくお願いします。

期待通りだった
期待していたほどではなかった
イマイチだが次回に期待する
もう読まない

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