愛子の場合


[1] 愛子 講義室の想像
愛子です。

今日は大学の講義を受けながら、いつものように妄想の世界に入り込んでいました。
教授の声が遠くなって、私の意識はゆっくりと別の場所に移っていきました。

もし、今この教室で、私だけがハダカだったら……

ベンジーさんのせいですよ、こんな妄想したの。
誰が最初に気づくんだろう。
友達? 教授? それとも、誰も気づかないのかな。

そんなことを考えているうちに、頬が少し熱くなってきて、ペンを落としてしまいました。
隣の子が拾ってくれて「大丈夫?」と声をかけてくれたとき、私は夢から覚めたように「ありがとう」と言いました。

でも、心のどこかでは、まだその妄想が続いていました。


[2] ベンジー
講義中の妄想か。
愛子一人だけハダカなんて、まんまと私の仕掛けた罠にかかったみたいだね。
でも、妄想なんだから何でもOK。
いくらでも過激な妄想をすることだ。

そして、その妄想が、いつか現実になる日が来ると良いね。